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伝説では温羅の居城 鬼ノ城

文献のない古代山城の、謎と楽しみ

鬼ノ城・屏風折れの石垣(イメージ)写真提供:岡山県観光連盟

鬼ノ城・屏風折れの石垣(イメージ)
写真提供:岡山県観光連盟

巨城にみる圧巻の土木技術

 吉備には温羅に関する伝承もある。「地元では温羅は悪者ではなく百済(くだら)の王子。吉備にやって来て農耕や造船、製鉄の技術を伝え、この地域のために貢献したとされる人です」と根馬会長。温羅の居城と伝わる鬼ノ城の麓には、大規模な製鉄遺跡もある。火を吹き、近隣を焼き尽くしたという鬼の姿は、火を使う製鉄技術者とも解釈できるのではなかろうか。
 鬼ノ城に登ると、屏風のようにそびえる城壁、瀬戸内海まで望める大パノラマが広がる。「文献にない古代山城ですが、石垣の積み方などから、百済の人たちの知恵で造られたと考えられます」。古代吉備の国は渡来人を数多く受け入れていたとの見方もある。こうした優れた土木技術をからも、“温羅は百済の王子”という伝説と、古代史との接点が見えてくる。遺跡と伝説を重ね合わせながら、古代史の謎を読み解いてみたい。

誌面では語りきれなかった「鬼ノ城」の魅力をご紹介! 鬼ノ城を読み解く 写真提供:総社市商工観光課

復元された鬼ノ城の西門(イメージ)写真提供:岡山県観光連盟

復元された鬼ノ城の西門(イメージ)
写真提供:岡山県観光連盟

文献には登場しない“謎の城”

 根馬会長いわく「鬼ノ城には百済の技術や考え方が入っていると思われます。たとえば石垣の積み方。当時の日本の積み方は野面積みですが、この鬼ノ城では面が一直線になっている積み方もいくつか残っています」。ちなみに、日本百名城に選ばれている古代山城は、大野城(福岡県太宰府市)と鬼ノ城のみ。「大野城は文献に記述があるそうですが、鬼ノ城はまったく文献になく、発掘調査をして柱の穴の数や深さから建物の高さを想像するしかないんです。西門を中心にして約150メートルくらい復元しておりますけれども、“たぶんこうだろう”という想像の世界なんです」。ちなみに“温羅の城”というのはあくまでも伝説上のお話。しかし、そのモデルになったような人物がいたのかどうか。謎は深まります。

ベテランガイドおすすめ!鬼ノ城の3つの魅力

 根馬会長から、鬼ノ城の3つの楽しみ方を教えていただきました。「1つ目は『歩く楽しみ』です。いわば万里の長城のような城壁が2.8キロありますので、その周りを歩きます」。遊歩道も歩きやすく整備されており、気軽にハイキングコースを楽しめます。「2つ目は『眺める楽しみ』。防御のための城ですから、遠くが見えなければ意味がないんです。晴れた日は四国の讃岐富士まで見えますよ」。そして3つ目が『謎を解く楽しみ』です。「謎がいっぱいありますから、ひとつの石を見ても“これは何を物語るんだろうか?”となります」 特にこの城が築かれるきっかけになったとされる7世紀の白村江(はくすきのえ・はくそんこう)の戦いごろの古代史を予習して鬼ノ城を訪れれば、楽しさは倍増するのではないでしょうか。

車山高原/蓼科(イメージ)
写真提供:茅野市観光協会

鬼ノ城の展望(イメージ)
写真提供:岡山県観光連盟

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