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特集

まもなく迎える新春を過ぎると、暦の上で春はもうすぐそこ。ひと足早く咲き誇る花や渡り鳥、春の伝統行事など、明るく生命力あふれる早春の風景と出合う旅へ出かけよう。

生命のいぶき芽吹く、美しき早春の風物詩

早咲き桜の本家本元で、ひと足早いお花見を

2月になると、伊豆半島から早くも桜の便りが届く。桜といってもソメイヨシノではなく、静岡県の河津町を発祥とする河津桜(かわづざくら)だ。「例年ですと見頃は2月下旬〜3月上旬。川沿いの約850本の桜並木が咲きそろう頃には、菜の花とのコラボが楽しめます」と河津町観光協会の齋藤恵子さん。桜の濃いピンクと菜の花の黄色のコントラストが、目にも鮮やかだ。

河津桜はカンヒザクラ系とオオシマザクラ系の自然交配種といわれるが、「すべての河津桜の元となった原木も残っています。樹齢60年以上で、今もきれいに咲きます」。昭和30年(1955)ごろ河津町田中の飯田勝美氏(故人)が河津川沿いの雑地で偶然発見した桜の苗を植えたもので、樹高約10メートルにもおよぶ堂々たる名木だ。現在、全国各地で植えられている河津桜の原点がこの一樹にあると思えば、感慨深い。

花が見頃を迎える2月10日〜3月10日には「河津桜まつり」が開催される。メインルートとなる河津川沿いの遊歩道には、足湯施設が3ヵ所あるのもうれしい。齋藤さんのおすすめは、足湯につかりながら正面に桜並木を一望できる“河津三郎の足湯処”。満開の桜の遊歩道を散策し、足湯で休憩しながら、ひと足早い春の到来を実感したい。

例年は菜の花が少し早く咲いたあと、河津桜が見頃を迎える。伊豆といっても風は冷たいので、お出かけはあたたかい装いで。

河津桜を発見した飯田氏邸に植えられている河津桜原木。駅から徒歩約15分、役場近くの町道沿いにある。

河津桜
  • 静岡県賀茂郡河津町笹原ほか
  • 0558-32-0290(河津町観光協会)
  • 熱海駅から伊豆急「河津駅」下車の町内各地

約2万5000本のヤブツバキが凛(りん)と咲く

山口県萩市では、笠山椿群生林(かさやまつばきぐんせいりん)のヤブツバキが冬〜早春を象徴する風物詩となっている。開花時期は気候によって変動するが、例年12月には見頃を迎えることから桜の開花宣言ならぬ「ヤブツバキの開花宣言」が発表されるという。まさに萩ならではの「季節を告げる花」といえるだろう。

笠山の椿の特徴は、花の雄しべが口を閉じたおちょぼ口のような上品さ。中には「萩小町(はぎこまち)」「深草の少将(ふかくさのしょうしょう)」など名前が付けられている名木もある。淡紅色の小輪猪口(ちょこ)咲きの萩小町と、濃い朱紅色の深草の少将は近くに咲いており、その名は小野小町伝説で小町の元に99夜通い続けた深草の少将に由来する。椿の花にはそんな風流もよく似合う。

風の強い日の翌朝には、写真のように花が遊歩道を絨毯(じゅうたん)のように埋める“落ち椿”が観られることもある。ただし、条件にあてはまる日は1シーズンで2〜3回とのことだ。

遊歩道を真っ赤な花が埋めつくす“落ち椿”。観られるチャンスは、風の強く吹いた日の翌日の朝。

笠山椿群生林
  • 山口県萩市椿東越ケ浜虎ケ崎
  • 0838-25-3139(萩市観光課)
  • 東萩駅から車で約30分

山を埋め尽くす梅の花、漂う芳香に早春を実感

四国・愛媛県からは梅の便りが届く。松山市の南郊に位置する砥部町(とべちょう)の七折梅園(ななおればいえん)では、2月下旬から3月上旬にかけて梅の見頃を迎える。小高い山中に広がるのは、約30種・1万6000本もの梅が山全体を絨毯のように覆い尽くす絶景。もちろん目で見るだけでなく、一帯を包み込む香りを楽しめるのも観梅の醍醐味だ。

梅の開花期間に合わせて、「七折梅まつり」が開催される。もちまきや梅のタネとばし大会などさまざまなイベントのほか、会場では農園特産の梅干し「七折小梅」など梅加工品や農産物の販売もお楽しみ。梅の花を観て、匂って、味わって…五感で春の訪れを体感しよう。

梅の開花に合わせて開催される「七折梅まつり」。春を先どる花と香りを楽しもうと、多くの人で賑わう。

七折梅園
  • 愛媛県伊予郡砥部町七折109
  • 089-962-7288(砥部町観光協会)
  • 10:00〜16:00(2月下旬〜3月上旬)
  • 期間中無休
  • 300円
  • 松山駅から車で約40分

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