まだまだ進化が止まらない 大阪個性派スパイスカレー

大阪スパイスカレーを語るならまず「Columbia8 北浜本店」へ！

ブームの火付け役であり、大阪スパイスカレーシーンを牽引するひとつが「Columbia8 北浜本店」です。

ミシュランガイド2018にて、カレー店として大阪エリアで初めてビブグルマンとして掲載。今や、スパイスカレーファンじゃなくてもその名を知る名店です。

オーナーのオギミ～ル☆さんは究極の一皿を作るため、カレー店を食べ歩くことはもちろん、うどん店からイタリアンまでさまざまな料理を渡り歩いたそう。

キーマカレー（グレープフルーツジュース付）1,000円

初めて訪れるなら、まず大定番のキーマカレーがおすすめ。まずはししとうをかじって苦みを含ませたあと、カレーを口に運びます。ししとうとカレーを交互に食べ進めるのが、Columbia8の鉄則。

そして間にグレープフルーツジュースを飲んで酸味をプラス。お店に行けばこの食べ方の理由も教えてくれるので、お楽しみに♪

カウンターのみのこぢんまりとした店内。お皿にカレーを注いだあと、次々とスパイスを振りかけていく、ライブ感あふれる様子も必見です。

味はもちろんキュートな見た目も◎！「SPICE★CURRY43」の月替わりカレー

靱公園南側の通りを歩いていると目に入る、カラフルで賑やかな外観が印象的な「SPICE★CURRY43」。

西日本最大級のカレーイベント「カレーEXPO in万博公園」で、過去3回グランプリを獲得している実力店です。

店内も外観に負けずカラフルで楽しい空間。オーナーがアジアを中心に旅した際、買い付けた雑貨がディスプレーされています。

このディスプレーには、オフィスで働く人たちがランチタイムに世界を旅する楽しい気分になってほしいという思いが込められています。

ベジレモンドライカレーと枝豆のポタージュ～スパイス煮卵添え～ 1,200円

今日いただくのは、ドライカレーとポタージュスープを合わせた月替わりメニュー。2023年5月には、レモンが効いたドライカレーと、枝豆のポタージュを使ったメニューが味わえます。

今回のドライカレーには、因島の契約農家から取り寄せるレモンの果肉とピールを使っていて、さっぱりとした味わい。枝豆をポタージュにすることで素材の味をしっかり感じることができます。スパイス煮卵がどっしり鎮座するフォルムは、写真映えもバッチリ。

平野さん夫妻が切り盛りするアットホームな雰囲気も魅力。ちなみに店名の「43」は、「よっさん」と呼ばれる旦那さんのニックネームが由来だそうですよ。

「ドラマチックカリー ゴールデン中崎」の透き通ったダシに注目！

天五中崎通商店街を入ってすぐにある「ドラマチックカリー ゴールデン中崎」。お皿とスプーンをモチーフにしたのれんやネオンサインが目印です。

コンセプトは、“お出汁とスープの旨味に執着しすぎたスパイスカレー専門店”。豚骨と魚介だしでとるスープが人気の「らーめん小僧」の店主と、Facebookグループ「口癖はカレー」主宰の三嶋氏が2022年4月に立ち上げました。

カウンターとテーブルが並ぶ店内は、カフェのようなお洒落な空間。

では、看板メニューの「コールデン出汁キーマ」が入ったあいがけカリーをいただきます！

ドラマチックあいがけカリー1,390円、味玉（自家製ラー油がけ）170円

なんといってもお皿が透けて見えるとろみがついたダシが特徴。真昆布やトビウオなど8種の魚介を使ったらーめん小僧オリジナルのダシと醤油が効いたセミドライキーマをあえて合わせずに提供。自分で混ぜ合わせることで、さまざまな味の変化を楽しめます。

もうひとつの「中崎ビーフカリー」は、らーめん小僧の極濃豚骨スープがベース。欧風テイストながら、スパイスをしっかり感じられます。紫キャベツのピクルス、糸花かつおなどの副菜のほか、ゆず生酢や秘伝の辛増ラー油など味変アイテムが豊富なので、いろいろ試してみて。

一種類のメニューで勝負する「スパイスカリー大陸」渾身の一皿

かつて高級料亭だった築120年ほどの古民家を利用したゲストハウス「由苑（ゆうえん）」。その1階に「スパイスカリー大陸」はあります。

南森町で人気だったカレー店「スパイスカフェ てん」を2013年に閉店し、店主が世界放浪の旅へ。その際、ピザに目覚め奈良県・生駒に「山の石窯ピザ 生駒 雲亭」をオープンしましたが、スパイスカレーへの思いが捨てられず、こちらのお店で再始動したのだそう。

大陸カレー1,100円

カレーメニューは「大陸カレー」1種類のみ。店主が大陸の旅で得たイマジネーションや味がこの一皿にギュっと詰め込まれていて、思いが込もったカレーに仕上がっています。

カレーは、トマトチキンバター、スパイシーキーマ、鰹節とひよこ豆のスリランカカレーの3種のあいがけ。そこに、パクチー、人参と大根の甘酢煮など、9種の副菜がのっています。スパイスはノックアウト寸前のパンチ力！ 食べる場所ごとに味が変わるので、世界を旅する気分になれるかも!?

お店には自家焙煎珈琲店「芥川珈琲」が併設。カレーに合うコーヒーも焙煎しているので、気になる人はぜひ一緒に楽しみましょう。

店内では、店主セレクトの雑貨も販売しています。

和食とカレーの見事な融合！ 「だしとおばんざいと和カレー はぐ寧」

天満の隠れ家的和風居酒屋だった「Hugglife」が、「だしとおばんざいと和カレー はぐ寧」に転身。現在は、ランチタイムのみオープンしています。

いただけるのは、和食出身のオーナーが手掛けるダシを使った“和カレー”。

メインのカレーと小鉢に入った副菜がお膳で提供され、見た目も和のスタイル。ごはんも国産米を使いたいと、でんぷん質が低くパラパラとしてカレーと相性のよい「長粒米」を使っています。

はぐ寧カレー膳（天ぷら三種付）2種1,580円

メニューは週替わり。この日のカレーは「魚介白湯出汁カレー 炭薫る若鶏とブロッコリーのごろチキ」。下支えとして旨みをプラスさせるようにダシを効かせた一品です。

もう一種は、「豚肩ロースのブラッドオレンジビンダルー」。ブラッドオレンジなど、旬の素材をメインにカレーの味を仕上げるのもはぐ寧流です。
スパイスが効いた副菜は、カレーと食べた時の風味や食感にこだわったものを提供。

白を基調とした店内はスタイリッシュな雰囲気。
1種盛りや天ぷらなしのカレー膳もあるのでお好みでチョイスして。

「インド時々多国籍 ほなまた」で週1限定のビリヤニを！

かつては間借りとして、ランチタイムのみカレーを提供していたオーナーが、2021年に実店舗としてオープンした「インド時々多国籍 ほなまた」。

オフィスビルが立ち並ぶ安土町エリアの雑居ビルの1階にお店はあります。

扉を開けると長～～いカウンターが。14席がずらりと並んでいます。
週替わりのメニューは、定番の野菜カレーをはじめ、レモンポーク、合挽キーマなど常時3、4種類がスタンバイ。1種～3種盛まで選んで味わうことができます。

ハイデラバードラムビリヤニ（ミニカレー、ライタ付）1,400円、黒酢煮玉子100円、ししゃものスパイスオイル漬150円

そして、主に水曜限定で登場するのがスパイスと肉を使った炊き込みごはんの「ビリヤニ」。炊きたてのビリヤニからただようスパイスの香りが食欲をそそります。パンチの効いたスパイスがクセになりそう！

カレーも一緒に食べられるのがうれしいポイント。インドのヨーグルトサラダ・ライタを混ぜて、まろやかな酸味を加えるのもおすすめです。黒酢煮玉子やししゃものスパイスオイル漬などのトッピングはお好みで！

「Sally Curry」の新進気鋭な出汁カレー

スパイスカレーをはじめとした古参と呼ばれるカレー店が点在する北浜エリア。そんなカレー激戦区に2021年、「Sally Curry」はオープンしました。

Kitchen cafe Bar K’S Bullseyeを利用し、「間借りカレー」のお店としてランチタイムのみ営業しています。

店内は、お酒のボトルがライトアップされ、灯りを抑えたムーディーな雰囲気がただよいます。

週替わりで提供されるのは、魚介出汁を使った出汁カレーとキーマのあいがけ。

二種盛り 宴（副菜5種付） 1,300円、トッピング（ソフトシェルシュリンプ）200円

この日は、海老山椒カレーと花椒キーマカレーにブリのあぶりがトッピング。海老山椒は、海老からとった濃いめのダシが効いて、食べやすくもあり、スパイシーな味に。ピリッとした花椒キーマと相性抜群です。バスマティライスにはタコがイン！

副菜一つひとつの味も楽しんでほしいと、大ぶりのお皿で提供されています。黄桃で甘みを、ポルサンボル（ココナッツふりかけ）でマイルドさを、オクラで食感を……と、副菜を混ぜていろんな味を楽しみましょう。

ダシやトッピングに使う魚介は、毎朝店主自ら大阪市中央卸売市場で仕入れるなど、店主のこだわりが詰まった一皿をぜひ。

ひとつのお店でも何通りもの味が楽しめるスパイスカレー。食べ歩きして一番お気に入りの味を探してみては？

掲載情報は2023年5月10日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
徒歩での所要時間は80m＝1分での概測です。
乗り物の所要時間は、土休日ダイヤの最速時間です。乗り換え時間・待ち時間は含みません。時間帯、交通事情、利用する駅またはバス停により異なります。
船の所要時間は、時間帯、交通事情、利用する港により異なります。
料金は税込表記を基本としています。