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特集

家紋と吉祥文が染め上げられた花嫁のれん(イメージ)

時代を越えて受け継がれる幸せへの願い写真提供:一本杉通り振興会協力:石川印刷

一本杉通りを歩く花嫁道中(イメージ)

花嫁のれんをくぐる花嫁(イメージ) 撮影:谷口良則

加賀の婚礼に感じる親子の想い

 北陸の城下町・旧加賀における、婚礼への想い。その強さはこの地に伝わる風習を知ればよくわかるであろう。本来の加賀の挙式は大がかりなもので、なかには一日目は親族、二日目は近所と友人知人、三日目は女性のみを招いて披露宴を行う家もあったほどだった。
 挙式のかたちは時代の流れで変化しながら現代に伝えられてきた。それらはどれも独特で、なおかつ洗練された美しさを持っている。挙式の当日、花嫁は嫁ぎ先の玄関で実家と婚家の水を半分ずつ混ぜた「合わせ水」を飲み、その後、新郎の先祖へのあいさつ「仏壇参り」へ向かう。ここで花嫁がくぐるのれんこそが、加賀の華やかな文化を象徴する「花嫁のれん」だ。仏間の入り口にかけられたのれんには、花嫁の実家の家紋と、薬玉や宝船、鳳凰などの吉祥文が染め上げられている。
 時代によって色や柄、素材の流行に差異はあるものの、多くは絹に加賀友禅の装飾が施されている。贅を尽くした文様からは、娘を想う親の気持ちがひしひしと感じられるであろう。

花嫁のれんを七尾で鑑賞

カワラケに注がれる合わせ水(イメージ) 撮影:谷口良則

花嫁のれんを七尾で鑑賞

 花嫁のれんの風習が色濃く残るのは、七尾駅から歩いて5分の一本杉通りだ。ここでは花嫁のれんを展示している「花嫁のれん館」、のれんくぐりを体験できる「七尾家(しるべ蔵)」、さらに地元の方に話を聞ける「語り部処」などで花嫁のれんを次世代に伝えている。
 通りでは毎年ゴールデンウイークをはさんで2週間ほど、百数十枚の花嫁のれんが商家や住家に飾られる「花嫁のれん展」が開催される。鮮やかなのれんはさることながら、その年選ばれた一組の新郎新婦が行う盛大な挙式も見物。式当日に行われる「花嫁道中」と呼ばれる行列では、多くの人々が夫婦の門出を祝って通りを練り歩く。
 一本杉通りでは平成28年(2016)4月、現在の花嫁のれん館に代わって本格的な展示施設がオープンする。ぜひ七尾の地で、子の幸せを願う親の想い、さらには友禅職人の技術と心意気を肌で感じてもらいたい。

  • 観光列車 花嫁のれん-かんこうれっしゃ はなよめのれん-
  • のと里山里海号-さとやまさとうみごう-

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