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特集

縁結びの神様として人びとに信仰される出雲大社と、商売繁盛にご利益があるという美保神社。島根半島の西と東で約70km離れたこの2つの神社をめぐる「両参り」の魅力に迫る。

より大きなパワーを授かろうえびす・だいこく両参り

大国主大神(だいこくさま)と事代主神(えびすさま)が成し遂げた国譲り神話

出雲大社と美保神社をセットで参拝する「えびす・だいこく両参り」は、江戸時代に盛んに行われるようになった風習で、出雲の国譲り神話に縁をもつ。
 ―その昔、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)が治めていた出雲の国を欲した天照大神(あまてらすおおかみ)は、使者を遣わした。しかし1人目の使者は大国主神の家来になってしまい、2人目の使者は大国主神の娘と結婚…天照大神に報告が上がってくることはなかった。
 しびれを切らした天照大神は、力自慢の建御雷神(たけみかづち)と足の速い天野船神(あめのとりふね)を遣わす。国を譲るよう迫られた大国主神は、自分の息子たちに判断をゆだねることに。その息子というのが、事代主神(ことしろぬしのかみ)と建御名方神(たけみなかたのかみ)。美保の海で魚釣りをしていた事代主神は、2人の使者に詰め寄られ、国譲りを承諾する。一方の建御名方神は力比べを持ちかけるが、勝負に負けて降伏。
 国譲りを余儀なくされた大国主神だが、最後に2つの条件を出す。1つめは、高天原の御殿のような大きな宮殿を建てること。2つめは、目に見える「現世」は天照大神が、目に見えない「幽世」は大国主神が治めるということだった。現世とは目に見える現実世界、幽世とは人の目には見えない神の世界のこと。―
※神話の解釈には諸説あります。

日本創生の物語と両参り

これが出雲大社のはじまりであり、目には見えない人の「縁」や「運命」を治める大国主神が縁結びの神様として信仰される由縁とされている。息子に国譲りの判断をゆだねるとき、大国主神が名前を出したのが事代主神だったことから、大国主神の跡継ぎと考える説や、事代主神があっさりと国譲りを承諾したことで神々の全面戦争が回避されたという見方もあり、事代主神は神話の中でも重要な役割を担っているといえる。
 出雲大社だけでなく、大国主神の妻である三穂津姫命(みほつひめ)と大国主神の息子事代主神を祀る美保神社にもお参りすることで、一層大きなご利益が得られるとされる「両参り」。その背景には、日本の成り立ちに関わる壮大な神々の物語があったのだ。

海に向かって建つ美保神社の鳥居

出雲大社の松の参道を抜けた右手にある、ムスビの御神像。大国主神が両手を上げて幸魂奇魂(さきみたまくしみたま)から「おかげ」を受け取り、縁結びの神になったシーンを表しているのだとか

出雲大社の社務所と手水舎の間にある、ご慈愛の御神像。古事記に記された「因幡の素兎(いなばのしろうさぎ」がモチーフ

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