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特集 2020年3月号
色鮮やかな景色を訪ねる花めぐり旅へ

個性豊かな花々は、いつも私たちを魅了してくれます。暖かくなり、つい出かけたくなる心地よいシーズンに、今年も各地の絶景を訪れて、存分に花を愛でてみませんか。
各エリアの多様な花々を鑑賞
北陸エリア、富山県砺波市の「チューリップ四季彩館」では、一年を通して色とりどりのチューリップに出合えます。隣接するチューリップ公園では、4月22日~5月5日に「チューリップフェア」が開催されるほか、公園のシンボルでもある、高さ約21メートルのチューリップタワーを訪れるのがおすすめ。タワー展望スペースからは、約21万本ものチューリップで地上絵を描いた「大花壇の地上絵」が楽しめます。
続いては、中部エリアの絶景をご紹介します。新潟県佐渡市の佐渡島は、トビシマヒガンゾウの群生地としても有名。5月下旬~6月上旬頃になると、「大野亀」と呼ばれる巨石の周辺に、約100万本ものトビシマカンゾウが咲き誇ります。辺り一面が黄色に染まる光景は圧巻。あわせて日本海の眺望もご堪能ください。広大なスケール感を味わうなら、長野県長野市、裾花川の源流域に広がる「奥裾花自然園」も見逃せません。4月下旬~5月中旬頃、ブナやトチの原生林に囲まれた湿原で、国内有数の規模を誇るミズバショウが花開きます。同じ時期には、ブナのさわやかな芽吹きも見どころです。同じく長野県、白馬村の姫川源流域の「姫川源流自然探勝園」にはニリンソウが群生しています。ニリンソウとは、湿地に生育する高さ15~25センチメートルの多年草で、白く可憐な花を咲かせます。見頃は4月下旬~5月中旬頃。豊かな自然に包まれながら、愛らしい花に癒やされましょう。
関東エリアなら、群馬県、福島県、新潟県、栃木県にまたがる「尾瀬国立公園」にご注目を。園内でも尾瀬ヶ原周辺は、全国屈指のミズバショウの名所。ミズバショウの群生の中に走る木道を渡りながら、すぐそばに咲くミズバショウを愛でるのが人気の楽しみ方です。5月下旬~6月上旬頃に見頃を迎えます。
そして、忘れてはならないのは桜。東北エリア、福島県会津若松市の「鶴ヶ城公園」では、4月中旬~下旬頃になると桜が満開に。約1,000本もの桜が園内を華麗に彩ります。日本で唯一、赤瓦をまとう天守閣をはじめ、福島県の指定重要文化財にもなっている茶室「麟閣」など、貴重な建築群も見応えがあります。
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チューリップ四季彩館の「大花壇の地上絵」は毎年絵柄を変更 -
佐渡島のトビシマカンゾウ。島散策も楽しみましょう -
ミズバショウの名所、奥裾花自然園。日常の喧騒を忘れられる光景 -
姫川源流自然探勝園のニリンソウ。かわいらしい花に癒やされます -
尾瀬ヶ原のミズバショウ。目の前でじっくり花を鑑賞できます -
満開の桜や風情あふれる空間を味わえる鶴ヶ城公園
- ※花の見頃は、その年の気象状況などにより異なります
見渡す限り花が広がる九州エリア

花が生み出す非日常的な絶景へ
九州エリア、福岡県北九州市には、藤の名所「河内藤園」があります。河内藤園の歴史は1968年、河内貯水池建設の際、湖底に沈むこととなった河内村から移植した一本の藤の木から始まります。今ではその木は樹齢120年を超える大藤へと成長しているそうです。園内には現在22種の藤の花が咲き誇ります。藤の花は、藤色から濃いめの紫色、白色など色彩豊か。それぞれの色合いの違いが、繊細なグラデーションを生み出します。約1,000坪にも至る大藤棚や約110メートルも続く藤のトンネルなど、ここでしか出合えない感動の光景が待っています。シーズンは例年4月下旬~5月初旬頃。さらにこの時期は、美しいもみじの新緑も必見です。
少し足を延ばして、福岡県福岡市の「海の中道海浜公園」もぜひ訪れていただきたいスポット。4月上旬~下旬頃、花の丘に咲く約120万本のネモフィラが、辺り一帯を幻想的な青に染め上げるのです。見渡す限りの青い景色は、一度見たら忘れられない絶景です。
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河内藤園で連なる藤を見上げながら贅沢なひとときを -
ネモフィラの花畑が広がる海の中道海浜公園
好きな花がきっと見つかる中国エリア

多彩な花に出合いお気に入りを探したい
中国エリアにも、花の名所が多数あります。鳥取県西伯郡南部町に位置する「とっとり花回廊」は、日本最大級のフラワーパークとして名高く、一年中さまざまな花を愛でることができます。なかでも「ゆりの館(東館)」は、花回廊のメインフラワーでもあるユリを、一年を通していつでも鑑賞できる貴重なスポット。館内にはユリの芳ばしい香りが漂っています。また、6月頃には色鮮やかなスカシユリが園内を彩るほか、くつろぎの館(北館)奥の樹林の中では、ササユリの群落も見頃に。凛とした佇まいのユリに魅了されます。5月中旬~6月上旬頃なら色とりどりのバラも咲き乱れます。
そして、島根県松江市、松江城のほど近くに鎮座する「月照寺」。こちらは松江藩主・松平家の墓所としても知られる名刹で、「山陰のあじさい寺」と称されるほどアジサイが見事。6月中旬~7月上旬頃になると、約3万本のアジサイが見事に咲き乱れます。梅雨のシーズン、雨にぬれるアジサイも風情がありおすすめ。青や紫、白のアジサイを存分にご堪能ください。
全国各地に咲く多種多様な花々は、それぞれに魅力的なものです。花盛りの名所をめぐる旅へ、今年もぜひ出かけましょう。
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とっとり花回廊の「花の谷」。4月中旬~下旬頃はチューリップが見頃 -
約200品種1,000株ものバラが出迎えてくれます。こちらもとっとり花回廊 -
とっとり花回廊の「水上花壇」。写真は鮮やかなリビングストンデージー -
アジサイに包まれる月照寺。なかには背の丈を超えるものも