【2022年10月11日】
旅の楽しみは人それぞれですが、ここ数年の社会情勢の影響もあり、旅行への価値観も少しずつ変わりつつあるようです。 それでも本音は「やっぱり旅に出たい!」「旅先で感動を味わいたい!」。そんな今だからこそ求められている旅とは一体どんな旅なのでしょうか?旅のプロである(株)阪急交通社の皆さんにお聞きしました。



久々の旅行を楽しむなら、
まずは季候のいい10月にゆとり旅を!
秋の紅葉シーズンを目前に、旅行客も増加傾向にある昨今。「久々の旅行だからこそ、みんな失敗しない旅をするためにゆとりを大切にしてほしいですね」と語るのは樋上さん。阪急交通社で作られるツアープランも色々巡るよりも、一カ所をじっくり楽しむ内容の方が好まれる傾向だと言う。

安心・安全な旅はみなさまもやはり重要なポイント。しかし「久々の旅行は特別な時間を過ごしたい方も多いので、そういう方にもまずはツアーで行くことをおすすめしています。」と教えてくれたのは同じくメディア営業一部の宮崎さん。不特定多数の人と一緒になる個人ツアーよりも、利用者・乗務員ともに感染防止対策をきちんとしている特定の人と旅をする方が安心していただけるという。

樋上さんが言うには「今年は特に去年に旅行に行けなかった人たちが動き出す傾向が多い。」特に紅葉シーズンには混み合う可能性も高いため、せっかく久々の旅行を楽しむなら早めに設定するのがコツだと教えてくれた。北陸などでは9月下旬から紅葉が始まる場所もあるので、おすすめだ。
10月上旬から紅葉を楽しむことができる
立山黒部アルペンルート。
「いち早く紅葉を楽しむなら」と樋上さんがおすすめしてくれたのは大観峰と黒部平を結ぶ立山ロープウェイ。高低差488mを360度の大パノラマが楽しめ、紅葉は9月下旬から楽しめると言う。黒部渓谷は10月下旬ごろから紅葉が始まるため、時期もずれて人混みを避けて楽しむことが可能。
また立山黒部アルペンルートは昨年50周年を迎えたが、コロナ禍もありツアーなども自粛となりほとんど見ることができなかった。しかし、自粛が解禁されてきた2022年、50周年+1として盛り上がっている。北アルプスを貫く世界有数の山岳観光を楽しむのはまさに“イマ”がピッタリだ。

二回目以降を楽しむなら日本一標高が高い
温泉地・みくりが池温泉へ。
立山黒部アルペンルートは一度は訪れたことがある人も多いかもしれない。しかし、「何度でも楽しみ方がある」と樋上さんは語る。立山黒部アルペンルートは長野県側と富山県側の二つの起点があり、まず初めての方はぜひ長野県側から入っていただき、10月中旬まで放水が行われている黒部ダムをじっくり見ることがおすすめ。また二回目以降の方は逆ルートからの観光もおすすめだが、一番は日本一高所にある温泉「みくりが池温泉」へぜひ宿泊してほしいと言う。立山連峰の美しい山々の絶景を前に温泉が楽しめる。また、美しい山々を朝日が染め上げる姿を観れるには、宿泊した人だけの特別な風景だ。


観光列車に乗って、
移動中ものんびり楽しむ旅を。
「最近は、ゆっくりとした旅を求めて観光列車が人気」と語るのは宮崎さん。阪急交通社でもJR西日本とタイアップした観光列車ツアーがあると言う。例えば長門湯本温泉とJR西日本、星野リゾートがタイアップした「ゆずきち号」。車内では山口県で親しまれている柑橘の香りが広がり、目の前に広がる海を眺めながら、アフタヌーティを楽しむことができる。観光列車なら「移動時間も旅行の楽しみ」に変えることができる。
観光列車が着く長門湯本温泉も今注目される温泉地の一つ。新しいおしゃれなカフェやお土産屋さんなど、街の魅力が進化しているのだと言う。「長門湯本温泉のホテル前には音信川が流れており、自然を楽しみながらゆったりとした時間を楽しむことができます」と宮崎さんは教えてくれた。

秋もおいしくいただける、
絶品の山口県のトラフグ。
「トラフグといえば下関のイメージが強いですが、萩や長門でもおいしくいただけますよ」と宮崎さん。山口県を代表する高級魚で、冬の味覚の王者。しかし、県内では秋の時期も変わらぬおいしさを楽しめ、テッサ(刺身)やふぐちりはもちろん、ふぐ皮の土鍋などの本場ならではの味が待っている。「噛むほどに旨味が広がるトラフグの味をぜひ現地で味わってください」と宮崎さんも絶賛だ。

