【2022年12月2日】
新大阪駅から、山陽新幹線のぞみに乗って、福岡小倉へ。
小倉からは特急「ソニック」で別府に向かう旅情あふれる鉄道の旅。
そんな今行きたい旅を、女子鉄アナウンサー・久野知美が
モデルの松島紀代子さんと一緒に行ってきました。
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◎日本旅行 由布院温泉「御宿 八遇來」
◎別府温泉に2連泊
◎鉄輪温泉に泊まる癒しの休日5日間
【Day1】
昭和の街並みが残る豊後高田
関西からの九州旅は、新幹線でゆったり。今回は、新大阪8時台発の山陽新幹線のぞみに乗って、福岡小倉へ。
山陽新幹線を使うならJR西日本車とJR九州車の乗り比べも楽しく、車両によっては普通席・指定席でも4列シート。新大阪発着の特権です◎
約2時間10分、あっという間に小倉駅到着!
ここからは、早速JR九州ならではの特急旅を楽しみます♪

乗車するのは、885系・特急「ソニック」。九州新幹線「さくら」や「ななつ星in
九州」はじめ、全国各地の観光列車を手掛ける水戸岡鋭治さんのデザインです。
ヨーロッパで活躍する特急列車・ICEを彷彿させる白色のボディと卵型のフォルム。2000年から運行開始し、現在は長崎新幹線開業に伴い「リレーかもめ」としても活躍している車両です!

シートは、高級感あるハイバックシート。広々とした空間にシックな雰囲気がハイグレードな旅を演出してくれます!
車内にはアートギャラリーもあり、ちょっとした美術展示が楽しめます!
街を抜け、景色が開けてきたら今回の最初の目的地「宇佐駅」に到着です。「USA」!
まさかのアメリカ…!? あのダンスボーカルユニットさんのメロディが聞こえてきそうな駅です(笑)

そんな駅名とは対照的な、昭和の街並みが残る豊後高田。ボンネットバスが現役で周遊しており、登録有形文化財「昭和ロマン蔵」などの特別施設だけでなく、昔ながらの商店や建物が軒を連ねています。

一度は衰退の一途を辿ると見られた当エリアは、地元の皆さんの頑張りによって“本物の生きた昭和の商店街″として2001年に生まれ変わりました。今では、年間40万人もの観光客が訪れる人気スポットです。

ネオン輝くアーケードの下には、古くから営業を続けている喫茶店や電器屋さんがずらり。散策をするだけでタイムスリップしたような感覚に。母親世代が幼い頃の時代を垣間見られ、どこか懐かしさを覚えます。

さて! 本日の昼食は、ここ豊後高田の有名店「旬菜南蔵」で大分名物“とり天”をいただきます! どんぶりから溢れんばかりの“かしわ”は外がサクッ、中身は肉厚でジューシー。ヘルシーながら食べ応え抜群です!

お腹も心も満たされたら、エリア屈指のパワースポット宇佐神宮へ。かつて、参詣路線として営業していた宇佐参宮線の機関車が迎え入れてくれる“鉄分多め”な神社です。

宇佐神宮は、全国に4万社あまりある八幡さまの総本宮でもあります。
御祭神である八幡大神さまは応神天皇のご神霊で、571年(欽明天皇の時代)に初めて宇佐の地にご示顕になったといわれています。

山道が長く、森の中に佇む独特の空気感にリフレッシュ。境内にある御神木も直接触れることができ、パワーをいただくことができます。

丁寧にお参りした後は、母娘旅ならマスト!
温泉宿へGO!
日豊本線に揺られ、ずっと行きたかった「リゾーピア別府」で一泊です♪
リゾーピア別府は、湯の国・別府八湯の一つである「堀田温泉」を源泉とする露天風呂や豪華な食事など
きめ細かなサービスが定評のリゾートトラストグループのホテル。

レストラン「やまなみ」では大分県が誇る関アジ・宮崎牛をはじめ選りすぐりの九州産食材を会席料理でいただけます! 地酒は日本酒はもちろん、スパークリングワインに至るまで“地のもの”を味わえるのが嬉しい◎

旬の味覚を堪能し、壮大な露天風呂で身体を癒したら今日は早めに休むことにしましょう!

【Day2】
驚きの景色を味わいに海地獄へ

翌日は、驚きの景色を味わいに海地獄へ。
国指定名勝でも知られる海地獄は、今から約1200年前、鶴見岳の噴火でできた熱泉です。水面が海のようなコバルトブルーに見えることに由来し、その名が付けられるようになったと言われています。
目の当たりにすると、地獄というのがふさわしくないほどの息を呑む美しさ。
温度は約98度、泉脈まで深さは200メートル以上というから驚き! 泉質は酸性。水面が青く輝くのは、温泉中の成分である硫酸鉄が溶解しているためだそうです。

地球の持つ壮大なパワーを五感全体で堪能!間近で温泉が湧き出る様は本当に大迫力で、神秘的な大地の力に圧倒されます。
こうした独特の硫黄の香りや熱気は、現地に足を運ばないと体感できませんね。
別府は街歩きも楽しく、鉄輪温泉はグルメ巡りにも最適♪古風ながら洗練された街並みには新旧のカフェが共存し、母娘それぞれの好みにマッチしたお気に入りが見つかりそう。
今回は、「湯治柳家」系列店で温泉の湯気で蒸したふわふわの豚まんとシフォンケーキをいただきました!

手軽に楽しめる“むし湯”でも有名な別府。街歩きの合間に休憩としてホッと一息つくというのも粋ですね◎
末端が温まるだけで、身体の疲れが癒やされていく。自然と共存を続けた、先人の知恵には感心するばかりです。

【Day3】
国内屈指の温泉リゾート地・由布院
ゆったり母娘旅の最終日は、特急「ゆふ」or「ゆふいんの森」で湯布院へ!
ご存知の通り、由布院は「豊後富士」と称される由布岳の麓に広がる温泉地。九州の北側、大分県大分市と別府市の間の奥まった位置にあります。

駅から下車してすぐに臨める由布岳が壮観で、少し足を伸ばすと森林が広がり日本の原風景が楽しめる大人気の湯布院。駅には足湯も併設されていて、列車を眺めながら軽く浸ることができます。

今ではすっかり観光地としてお馴染みの由布市。
温泉湧出量全国2位、源泉数全国2位を誇る由布院温泉や、古くから湯治場として栄えた湯平温泉、酸性度全国2位で皮膚病に特効のある薬湯・塚原温泉など、豊富な温泉に恵まれています。
「一度は行ってみたい観光地」として、女性を中心に常に上位ランキングされていて、離れを持つ情緒豊かな旅館も多く、国内屈指の温泉リゾートとして年間を通して賑わっています。
JR湯布院駅からまっすぐ続く「湯布院の竹下通り!?」とも言える湯の坪街道は、若い観光客にも大人気。“モンブランどら焼き”など新定番のスイーツ食べ歩きやお土産巡りなども楽しめます。

今回、私たちがお邪魔したのは雑貨店「fufu」。古くから地元で営業されているお店で、職人であるお父様が作られた木工雑貨がキラリ。普段は棚で眠っている鉄道模型をオシャレに壁へ飾るべく、一つお買い上げすることにしました♪

余談ですが、一人一人のお客様との出会いを大切にされている女性オーナーさんはとても気さくな方で、「いつも『友近・礼二の妄想トレイン』のテレビで見てます!」とお声がけ頂いちゃいました(笑)
旅人のサガなのか、こうした個人経営店さんはどこか応援したくなりついつい買い込んでしまうのですよね。かわいいインスタグラム(fufu.yufuin)もあるので、良かったら覗いてみてくださいね♪

そうそう!湯布院といえば、“通過”してはいけないのが金鱗湖。早朝の幻想的で美しいもや姿を臨むなら、湯布院に宿泊するのもオススメです。紅葉が見事なシーズンは、特に水鏡がその魅力を何倍にも引き出してくれています。
さらに、地元の方曰く「由布岳は朝・昼・晩、さらに天気でガラリと表情が異なり奥深い!」とのこと。観光目的地との時間のバランスを考えて、宿泊地を決めるのもオススメです!

さぁ、楽しい時間は過ぎゆくのが早いもので、あっという間の2泊3日・母娘九州旅。
新幹線でダイレクトアクセス、多種多様な列車で移動し豊かな自然に癒される。穏やかでゆったりとした雰囲気を共有する母娘鉄旅に、九州はピッタリですね。

こうして観光や散策の時間をしっかり設け、合間に鉄分補給するくらいの
“鉄分濃度”なら非鉄(=特別鉄道ファンでない方の呼称)の母親も喜んでくれるかしら?(笑)
今回、お付き合いくださったモデルの松島さんもありがとうございました!
今回のモデルコースを参照に、母へ鉄旅のプレゼントをしてみようかな。
