境内にある「晩翠園(ばんすいえん)」は、谷川の水を引き、滝をつくった江戸初期の回遊式庭園。「心字」の裏文字を形取った池に、亀石や千鳥石、座禅石などが配置された名園です。
勅使門へ続く参道は、紅葉で埋め尽くされる「敷き紅葉」としても有名な山科きっての紅葉の名所です。新緑の時期には青もみじに覆われ、また違った雰囲気に。おすすめは朝の時間。厳かな空気に包まれ、清々しい気分に浸ることができるでしょう。
※掲載されているイラスト・画像はすべてイメージです
コロナウイルスの感染拡大防止のため、スポットの営業時間、定休日が変更される場合があるほか、イベント等が中止、延期される場合があります。事前に施設等にご確認ください。
京都観光の定番「寺院巡り」。今回は、京都駅から観光しやすい「山科」と「蹴上」の寺院を巡るモデルコースをご紹介します。静かで穏やかな時の流れに身を委ねれば、心がすっと落ち着くはず。
京都市内の東に位置する「山科区」は、史跡や寺社仏閣が多数残る情緒ある街。また、京都駅から山科駅まで電車で1駅という好アクセスでありながら、美しい自然が豊富なのも特徴のひとつです。まずはそんな山科の風情を楽しみましょう♪
最初に訪れたいのは、山科駅から歩いて約20分、山科盆地を見下ろす山腹にある「毘沙門堂」。七福神のひとり、毘沙門天をまつる天台宗の門跡寺院です。門跡寺院とは、皇室と関わりのある格式高い寺院のこと。商売繁盛・家内安全にご利益があり、一月の初寅参りには福笹が授与され、多くの人で賑わいます。
境内にある「晩翠園(ばんすいえん)」は、谷川の水を引き、滝をつくった江戸初期の回遊式庭園。「心字」の裏文字を形取った池に、亀石や千鳥石、座禅石などが配置された名園です。
勅使門へ続く参道は、紅葉で埋め尽くされる「敷き紅葉」としても有名な山科きっての紅葉の名所です。新緑の時期には青もみじに覆われ、また違った雰囲気に。おすすめは朝の時間。厳かな空気に包まれ、清々しい気分に浸ることができるでしょう。
京都府京都市山科区安朱稲荷山町18
さて、毘沙門堂の次は本圀寺(ほんこくじ)へ!
道中は、近代化産業遺産に認定され、130年の歴史を誇る「琵琶湖疏水(びわこそすい)」を見ながら散策するのがオススメです。
※琵琶湖疏水は、滋賀「大津」と京都「蹴上」を繋いでおり、春季と秋季は船に乗って移動できます。(要事前予約)
山科疏水を越え、坂の参道を登った場所にある「本圀寺」。琵琶湖疏水に寄り添う境内には、静寂な時間が流れています。1253年、日蓮大聖人が鎌倉に構えた法華堂が始まりで、1345年に光厳天皇の勅諚により京都六条堀川へ移遷。1536年に天文法華の乱で焼失しましたが再建を遂げ、1969年に現在の山科へ移されました。
加藤清正が寄進した山門(赤門)は「開運門」と呼ばれ、門をくぐると開運勝利をもたらすと言われています。堂内には加藤清正寄進の朝鮮錦、朝鮮狛犬などもあります。
足利義政により寄進された重要文化財「経蔵」や、江戸初期に活躍した絵師・狩野元俊が描いた日本一幅が広いと伝わる「涅槃図(期間限定公開)」など、見どころがたくさんあるのでチェックしてみてください。
京都市山科区御陵大岩6
山科駅から電車で蹴上駅へ向かい、ランチは風情あふれる老舗料亭「南禅寺 順正」で。京都の名水が育んだ名物の「ゆどうふ」や「ゆば」は、国産大豆を使用した深い味わいが特徴。旨味を引き出す特製たれとのハーモニーは絶品です。
歴史ある佇まいの中、国の有形文化財に登録されている順正書院や、煌びやかな庭園・池泉を眺めながら「ゆどうふ」や「ゆば」を食すひとときは、とても優雅。
身も心も、ほっと安らぐことでしょう。お腹を満たした後は、庭園散策に。ツツジ、菖蒲、蓮といった花木や池を泳ぐニシキゴイに出会えます。
京都府京都市左京区南禅寺門前
日本全国にある禅宗の寺のうち、最も高い格式を持つ「南禅寺」。創建は、なんと今から700年以上も前。京都三大門に数えられる南禅寺の三門は、別名「天下竜門」とも呼ばれています。その日本最大級の高さから伝わる迫力はまさに圧巻です。
石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」という名台詞で有名な歌舞伎「楼門五三桐(さんもんごさんのきり)」の舞台でもある上層の楼「五鳳楼」に上れば、眼前には京都の素晴らしい景色が広がります。
最近ではSNSがきっかけとなり、琵琶湖疏水を通すために建てられた「水路閣」がフォトジェニックなスポットとして注目を集めています。
京都府京都市左京区南禅寺福地町
京都駅から1駅となりの山科駅を利用すれば、国宝級の寺院が揃う山科・蹴上エリアはすぐそこ。
日常の喧噪から離れ、寺院巡りのスローな旅をしてみませんか?
ページトップへ戻る