レトロでのどかな港町 鞆の浦へ行こう！ 広島

鞆の浦ってこんなとこ！

常夜燈をシンボルとした港町「鞆の浦」。町には思わずカメラを向けたくなる、レトロな風景があふれています。

徒歩でぐるっとめぐることができるので、のんびり散策を楽しんで♪

「阿伏兎観音（あぶとかんのん）」でせとうちの絶景を一望！

まずは少し足をのばして、絶景スポットとして知られる「阿伏兎観音（あぶとかんのん）」へ。断崖絶壁の上に観音堂が立つ姿は、せとうちの美しい景色のひとつとして知られています。

十一面観音菩薩を本尊とする臨済宗の寺院「磐台寺」の境内にあり、毛利輝元によって創建、国の重要文化財にも指定される貴重な建物です。磐台寺は、航海安全や子授け、安産のご利益があるとされています。

梵鐘のかかる鐘楼を通り抜け、石段を上ると観音堂にたどり着きます。

観音堂からの景色がこちら！

お堂は廊下で囲まれていて周りをぐるりと一周できます。

廊下は狭く、欄干も低いので充分注意して見学しましょう。

紺碧の海に吸い込まれるような非日常を体感してください。

思わず写真に撮りたくなる！「鞆の雲」のフォトジェスイーツ

常夜灯のすぐそばにある「鞆の雲」は、牡蠣せんべいなどを扱う「鞆一商店」の中に2021年7月にオープンしたスイーツ専門店です。店名には、せとうちの空を思いうかべて“雲がおいしいものを運んでくる”という思いが込められています。

夏にかき氷店としてスタートしたあと、秋から冬にはモンブラン、春のプリンアラモードと、毎日お店で手作りされるスイーツが季節ごとに登場します。

雲ンブラン 搾りたて和栗モンブラン（ドリンク付き）1,760円

今の時期のメインはモンブランメニュー。和栗クリームの上にのったメレンゲは山の上に浮かぶ雲をイメージ。中には北海道産生クリームや和三盆プリンが入ったボリューム満点の一品です。食べ進めるにつれて、いろんな味と食感に出合えます。越前漆器のオリジナル器にも注目！

缶にとじこめた和栗のモンブランプリン918円（イートイン、ドリンク付き1,265円）

雲ンブランをテイクアウトできるように、そのまま缶に詰めたのがこちら。保冷をすれば2時間ほど持ち運びOKなので、旅のおみやげに購入する人も多いそう。

雲レモンフロマージュタルト756円（イートイン、ドリンク付き1,100円）

2022年4月には、タルト専門店「鞆の雲のタルト」が新加入。なんと、それまで鞆町にはケーキ屋さんがなかったのだとか。雲をイメージしたモコモコが特徴の雲レモンフロマージュのほか、旬のフルーツを使ったタルトを3～6種類販売しています。

お店はかつて銀行だった建物を利用。
テイクアウトメニューはドリンクを付ければイートインも可能です。

鞆の浦みやげを買うなら「瀬戸内小物と暮らしの雑貨 MASUYA」へ

幕末に起きたいろは丸事件の際、坂本龍馬が数日間宿泊した隠れ部屋を一般公開している「桝屋清右衛門宅」。

その土間スペースを利用した雑貨店が「瀬戸内小物と暮らしの雑貨 MASUYA」です。

店内には、鞆の浦や福山市をモチーフにしたご当地雑貨のほか、店主がセレクトしたアイテムが並びます。

（左から）型抜きポストカード　常夜灯・保命酒 各210円、めで鯛セット790円

こちらは、店主の奥様がデザインを手掛ける「ゆくりか」ブランドの商品。レトロ感がかわいいと評判です。ポストカードやミニカードがセットになったものも。

鞆の浦手拭い（紺・緑） 各1,650円

現存する常夜灯や現代になって建てられた資料館のほか、かつて港を行き交った帆掛け船など、鞆の浦の新旧の風景が描かれる手拭いは、自分用のおみやげにもぴったり。

ほかにも、ひとつずつ手描きされた福山名産豆皿、廃棄されるデニム生地を再生した靴下など気になるアイテムがたくさん。きっとお気に入りが見つかるはず。

ビーチに立つ「Kitchen Natty」で本格ピッツァを堪能

「Kitchen Natty」は、夏には海水浴客で賑わう「小室浜海水浴場」に佇むピッツァ専門店です。鞆の町から阿伏兎観音へ向かう道の途中にあり、オフシーズンには、まるで隠れ家のような雰囲気に。

木を基調とした南国風の空間は、国産の木を集めてオーナーが仲間たちと造りあげたそう。

壁に埋め込まれたビーチグラスやステンドグラス風の窓など、こだわりと手作り感があふれています。

ピザ窯もナポリ窯を忠実に再現した自家製のもの。メニューに使う素材も、ルッコラを自家栽培したり、モッツァレラを自ら燻製したりと、とことん手作りにこだわっています。

いよいよお目当てのピザをいただきます！

（左から）瀬戸内ジェノベーゼ1,700円、はちみつと瀬戸内レモンソーダ 600円

イチオシの瀬戸内ジェノベーゼは、シラス、エビ、タコなど新鮮な海の幸をふんだんにトッピング。北海道産小麦を使い長時間ねかせて作る生地は、もちもちの食感と旨みがクセになると評判です。

オーナーが音楽好きということもあって、ライブイベントを定期的に開催。
おいしい料理を食べながら、音楽と波の音に酔いしれる至福の時間をどうぞ。

鞆の浦の美しい風景を大福に込めた「汐ノ音‐鞆の浦大福‐」

2021年4月、鞆の浦港を目前に望む町の一角にオープンした「汐ノ音‐鞆の浦大福‐」。瀬戸内海産の塩や広島のレモン、愛媛のミカンなど、瀬戸内の食材をふんだんに使った大福の専門店です。

シンプルな塩大福もおすすめですが、今回は、海や夕焼けといった鞆の浦ならではの美しい情景をモチーフにした、見た目も楽しい大福をご紹介。

鞆の浦大福（左から）夕焼け、海 各390円

オレンジ色の「夕焼け」は、瀬戸内産のミカンとレモン、ブラッドオレンジを使ったソースがイン。濃厚なチーズクリームと柑橘の酸味は相性抜群です。

サワークリームと瀬戸内産レモンのソースが入った「海」。シュワシュワパチパチする添付のパウダーをかければ、「これはレモンソーダ!?」と思うような不思議な感覚が口いっぱいに広がります。

鞆ソーダフロート 海740円

大福のほかにも、鞆の浦散策のおともにぴったりなドリンクやスイーツも販売。ソーダやフロートは瀬戸内産レモンを使ったレモネードをベースにしていて、こちらにもしっかり地元食材が入っています。

無料レンタルしているシートを借りて、海を眺めながらのんびりするのもあり！

鞆の住人になれる宿泊施設「NIPPONIA 鞆 港町」

“1日鞆の住民になってもらう”をコンセプトにした「NIPPONIA 鞆 港町」。ホテルのようなおもてなしをするのではなく、実際に町を歩き、町にでかけ、宿泊客に鞆という町を好きになってもらうことを目的とした宿泊施設です。

古民家を改修した3棟の宿が町に点在する分散型宿泊施設になっています。

まずはフロントのある肥後屋でチェックイン。

家守の鳥井さんが、宿の利用方法や町のことなどを丁寧に説明してくれます。わからないことがあれば、何でも質問しましょう。

SEKI 町宿ステイ御籠／OKOMORI（客室102）

枕カバーやシーツ、館内着には、福山特産のデニム生地が使われています。格子越しに町の風情を感じる町家は、昔ながらの低めの天井が心地よく、“おこもりしたくなるお部屋”というのがネーミングの由来です。

フロントから離れた「ENOURA」「MOTOMACHI」に宿泊する場合は、 “鞆さんぽ案内人”が客室まで案内してくれます。

地元を熟知した案内人だからこそ知るインフォメーションが聞けるのは貴重な時間。風や波の音、人の生活音など、鞆の町を存分に堪能することができます。

ENOURA 港町スイート 広縁／HIROEN（客室202）

「ENOURA」は、第78代内閣総理大臣・宮澤喜一氏が別荘として利用していた邸宅。HIROEN（客室202）は、広い庭と五右衛門風呂が魅力のお部屋です。

ENOURA 港町スイート 書院／SHOIN（客室201）

絵画のような景色が美しいSHOIN（客室201）との間仕切りを開ければHIROEN（客室202）とジョイントし、一棟貸しの宿としても利用できます。

夕食は町に出かけて好きなものを食べる仕組み。地元の方とのふれあいを楽しみましょう。宿の提携先のお店を案内してくれる夕食付きプランがあり、部屋食の用意も可能なので希望するひとはチェックしてみて♪

いかがでしたか？ レトロかわいい町並みに、どっぷり浸る一日を。

掲載情報は2022年10月21日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
徒歩での所要時間は80m＝1分での概測です。
乗り物の所要時間は、土休日ダイヤの最速時間です。乗り換え時間・待ち時間は含みません。時間帯、交通事情、利用する駅またはバス停により異なります。
船の所要時間は、時間帯、交通事情、利用する港により異なります。
料金は税込表記を基本としています。