国産ジーンズ発祥の地として知られる倉敷市児島。
数多くの国産ジーンズメーカーが集結する児島ジーンズストリートから、おすすめのショップを厳選しました。
ジーンズショップはもちろん、みやげ店やカフェ、少し足をのばしたランチスポットまで。
“国産ジーンズの聖地”でショッピングと散策を楽しんでください。
まずは「児島ジーンズストリート」をご紹介!
味野商店街にある旧野﨑家住宅前から味野第2公園まで約400m続く「児島ジーンズストリート」。ストリートのあちこちにのれんのようにジーンズが吊り下げられています。

トイレや休憩スポット、マンホール、タペストリーに至るまで、ストリートはデニムモチーフ一色。


ジーンズモチーフの大型看板にも注目! 色んなオブジェを探しながら街歩きができるのも楽しみのひとつです。

ストリートには約40店舗もの児島産ジーンズメーカーが軒を連ねています。ジーンズ探しはもちろん、カフェやおみやげ店にも立ち寄って♪
国産ジーンズの歴史は「BIG JOHN」から始まった
まずは、児島が“国産ジーンズの聖地”と呼ばれる原点にもなったメーカー「BIG JOHN」の直営店「BIG JOHN 児島本店」へ。1965(昭和40)年、前身の「マルオ被服」が製造・販売したのが日本初の国産ジーンズです。

元百貨店を利用した売り場面積約200坪を誇る店内には、オリジナルジーンズをはじめ、デニム小物や雑貨がところ狭しと並びます。

数あるジーンズの中、今のイチオシは驚くほどストレッチが利いた「COMPLETE FREE」。リラックスしたはき心地だけでなく、縮む力も強力なので型崩れしにくいのが特徴です。

ほかにも、革製品の生産量が日本一の兵庫県姫路市の「HIMEJI LEATHER」と自社製バックルを併せたベルトなど、産地にこだわったコラボアイテムも展開しています。

フランスや日本の有名ファッションブランドに生地を提供する和歌山の老舗工場とコラボしたスウェット、フランネル生地の生産地、新潟の工場とコラボしたシャツもそのひとつ。今後も産地とのコラボ商品を増やしていく予定だそう。

店舗には工房が併設され、オリジナルジーンズのオーダーも可能。
トートバックやエプロンにボタンを付けるカスタム体験やTシャツやポーチを使ったインディゴ染め体験もできるので、興味があるひとはぜひ。
BIG JOHN 児島本店
- 住所:岡山県倉敷市児島味野2-2-43
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」から徒歩12分、またはジーンズバス乗り換え「児島市民交流センター前」下車、徒歩1分
- TEL:086-473-1231
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:無休(年末年始を除く)
- URL:https://www.instagram.com/bigjohnshop/
世界に認められた「JAPAN BLUE JEANS 児島店」で限定アイテムをゲット!
児島ジーンズストリートの一番北に立つ「JAPAN BLUE JEANS 児島店」は、古民家を利用した趣たっぷりの外観が印象的です。

2011年に海外販売でスタート。欧米で認められたシルエットは国内でも評判を呼び、国内販売を開始しました。

4タイプのシルエットを展開するCIRCLEシリーズをはじめ、精巧に作られたデニムキーホルダー、帽子や財布などの雑貨まで、多彩なアイテムが並びます。
環境に配慮した「エシカルプロジェクト」にも力を入れていて、「CIRCLE/バナナデニム」は、大量に廃棄されるバナナの木の茎を利用した糸で作られています。

瀬戸大橋と瀬戸内海をイメージしたバックポケットのステッチは、直営店でしか買えないアイテム。白と青のステッチは、児島店限定商品の証で、タテ糸、ヨコ糸ともインディゴ染めを施しているも特徴。裾はロールアップしても、外側と同じ色になっています。

離れには、加工を施したサンプルジーンズがディスプレイされています。日本で発展したという高い加工技術をじっくり見学できます。
JAPAN BLUE JEANS 児島店
- 住所:岡山県倉敷市児島味野1-14-10
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」から徒歩20分、またはジーンズバス乗り換え「野﨑家旧宅前」下車、徒歩1分
- TEL:086-486-2004
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:無休
- URL:https://www.denimlabo.com/c/japanbluejeans
「CAFÉ JAPAN BLUE GARDEN」で “藍”を食す
「桃太郎JEANS児島味野本店」に併設する「CAFÉ JAPAN BLUE GARDEN」。染めに使われる“藍”を食で楽しむ「藍食」をテーマにしたドリンクやスイーツが味わえます。

かつては薬草にもなっていた“藍”。国産の藍と抹茶を掛け合わせた藍抹茶ラテは、あっさりしたまろやかな味わいが特徴です。

青い、ラムネードは、ジャパンブルーと呼ばれる「藍色」をテーマにしたドリンクです。倉敷のラムネとせとうちのレモンが入って、散策途中に喉を潤したい時に最適!

裏庭には縁側があるので、緑を眺めながらゆっくり休憩するのもOK。
店頭には、藍色のお菓子も並びます。

バームクーヘンやマカロンには児島の塩を使用。岡山名産のジーンズや桃をかたどった青いお菓子はおみやげにぴったりです。

奥の藍色の壁紙は、色落ちしづらいデニム生地「シンデニム」。販売しているコーヒー豆やディップバックのパッケージにもシンデニムが使われています。藍とリサイクル陶器を融合させた「藍鉄」も気になるところ。
粉砕したデニムで作るデニムペーパーのコースターなど、無限に広がる藍の可能性にも注目です。
CAFÉ JAPAN BLUE GARDEN
- 住所:岡山県倉敷市児島味野1-12-16
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」から徒歩17分、またはジーンズバス乗り換え「野﨑家旧宅前」下車、徒歩1分
- TEL:086-476-7980
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:水曜
- URL:https://japanbluegarden.com/
せとうちの名産品に出合える「038 OMIYA」
「038 OMIYA」は、食品や雑貨など“せとうちのいいもの”を集めたおみやげ店です。児島ジーンズストリートで、デニム以外の地元名産品に出合ってほしいとオープンさせたそう。

店内には、児島らしいデニム雑貨をはじめ、きびだんご、白桃やピオーネを使ったカレーなど、せとうちの名産品がおしゃれにディスプレイされています。

こちらを見つめる視線が気になった小さなアイテムは、ベンガラの町として知られる岡山県高梁市にある吹屋の名物。

どちらも吹屋産の唐辛子と柚子を使った、添加物不使用の商品。柚子の果汁を使った紅てんぐはタバスコのように、柚子の皮が入った紅だるまは柚子胡椒として、いろんな料理にプラスしてみてください。

店頭に置かれたオリジナルガチャも人気。縫製会社が営むため、製品を作る際に出たデニムの端切れを使ったオリジナルアイテムです。何が当たるか、チャレンジしてみて。
038 OMIYA
- 住所:岡山県倉敷市児島味野1-9-22
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」から徒歩15分、またはジーンズバス乗り換え「野﨑家旧宅前」下車、徒歩2分
- TEL:086-441-4038
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:不定休
- URL:https://038.official.ec/
漁師直営「Nanahuku」が提供する本格&写真映えタコメニュー
味野公園の向かいに立つ真っ青な外観が目を引く「Nanahuku」。“下津井のタコを全国の人に知ってほしい”という現役のタコ漁師さんが、自らとったタコをさまざまなメニューで提供するテイクアウト専門店です。

潮の流れが速い下津井港でとれるタコは身が引き締まり、プリプリした食感で食べ応えがあるのが特徴です。水揚げしてすぐ“活き締め”するタコは新鮮そのもの!

スパイスが利いた唐揚げはお酒のおつまみにもぴったりです。味はもちろん、ロゴが描かれた小さなカップに入ったフォルムがかわいいと評判です。

具材はタコのみのシンプルなたこ飯は、あっさりとしていてタコの旨みをしっかりと味わえます。
少しずつ食感や味が異なるタコメニューを食べ比べするのもあり!
Nanafuku
- 住所:岡山県倉敷市児島味野1-2-19
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」から徒歩10分
- TEL:090-1686-7290
- 営業時間:11:00~18:00(フードLO 17:30)
- 定休日:水曜
- URL:https://hichihukumaru.com/nanahuku.html
趣たっぷりの蔵カフェ「chillda」で体にやさしいランチを
2021年12月にオープンしたカフェ「chillda」。大通りの裏側に入り口があるので、ちょっとした隠れ家の雰囲気が漂っています。

織物会社の蔵を改装した店内は、古いタンスや学生机をリメイクしたテーブルなど、オーナーがセレクトしたアンティーク家具が配され、木の温もりにあふれています。

1階はカウンターメイン、2階はソファやテーブル席に。梁や窓、扉など当時のままの姿を残しているものも多いそう。

手作りにこだわるメニューには、自家製麹が使われていて、リンゴ酢とレモン酢を使ったドレッシングもオリジナルです。

メインのハンバーグと付け合わせの納豆に麹がイン。具だくさんのみそ汁が、体をほっこり温めてくれます。メインは、塩麹チキンやヒレ肉ステーキなどが日替わりで登場。
ほかにも、オーナーの娘さんが作るスパイスカレー、おにぎりとパンの2種類あるモーニング、金・土・日曜のカフェタイム限定のパンケーキなど気になるメニューがたくさん!
chillda
- 住所:岡山県倉敷市児島田の口1-8-15
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」から下電バス「西明石」下車、徒歩1分
- TEL:070-8340-0497
- 営業時間:9:00~17:00
- 定休日:火・水曜
- URL:https://www.instagram.com/chillda____/l
週末や祝日に訪れるなら「ジーンズバス」に乗ってみよう!
児島駅から児島ジーンズストリートに行くには、「ジーンズバス」を利用するのもおすすめ。倉敷市児島地区の縫製工場やジーンズショップ、観光施設を循環していて、児島観光にも便利です。

デニムをイメージしたラッピングデザインのほか、車内カーテンやシート、吊り輪の装飾などにもデニムがふんだんに使用されています。特にシートカバーは、ひとつずつ異なる色落ちや“ヒゲ”を出す手法で描かれた岡山城などの加工技術にも注目です!

高い加工技術で作られる児島ジーンズや地元ジーンズメーカーの皮パッチを展示。 まるでジーンズミュージアムのようなバスに乗って、児島めぐりを楽しんで!
ジーンズバス
- 住所:岡山県倉敷市
- アクセス:瀬戸大橋線「児島駅」前5番のりば
※各線「倉敷駅」6番のりばから乗り継ぎバスが運行 - TEL:086-472-2811(下津井電鉄株式会社児島営業所)
- 運行日:金・土・日曜、祝日
- 運行時刻:1日6便(1周約35分)
※運行日、運行時刻の詳細はHPを確認 - 料金:大人(1回)170円、小学生(1回)90円
1日乗車券大人620円、小学生310円 - URL:http://shimoden.net/rosen/kikaku/jeans.html
いかがでしたか? ジーンズ選びはもちろん、ランチや食べ歩きも楽しめる児島に、ぜひ足を運んでみてください。
掲載情報は2022年12月9日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
徒歩での所要時間は80m=1分での概測です。
乗り物の所要時間は、土休日ダイヤの最速時間です。乗り換え時間・待ち時間は含みません。時間帯、交通事情、利用する駅またはバス停により異なります。
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