DISCOVER WEST とは数多くの歴史文化遺産と美しい自然に恵まれた西日本エリア。
そこで見つかる、いい日本、いい自分の時間を発見していただく旅の提案です。

山陰の小京都 津和野・萩
風情ある城下町を
ゆっくり散策
3日目
8. 萩博物館
「世界遺産」の城下町に立つ、武家屋敷に倣った美しい博物館

「歴史展示室」の城下町絵図などの貴重な資料から
世界遺産構成資産「萩城下町」を学ぼう

「人と自然の展示室」
萩のまち全体を博物館に見立てた「萩まちじゅう博物館」の中核施設。
2020年3月に常設展示室や無料ゾーンなどを大幅にリニューアル。萩の魅力をよりパワーアップさせて、積極的に発信する博物館として生まれ変わった。
世界遺産構成資産「萩城下町」や「明治維新」を紹介する「歴史展示室」、萩の自然を探求できる親子向け展示室「探Qはぎ博」、萩の博物学の父・田中市郎が精力的に収集した標本群、話題のリュウグウノツカイの標本などを公開する「人と自然の展示室」などで、萩の自然や歴史、民俗、文化などさまざまな視点から学ぶことができる。
また、高杉家から寄贈された資料を中心に、ほかでは見られない貴重な品々で晋作や幕末の志士を紹介する「高杉晋作資料室」は必見。晋作が実際に着用した甲冑など、ファンにはたまらない逸品は見逃せない。
萩が輩出した多くの偉人たちの紹介ほか、萩にまつわるさまざまな企画展が随時開催されているので、出かける前にチェックしておきたい。
ミュージアムショップでは、吉田松陰や高杉晋作に関する書籍や、収蔵品をベースにしたオリジナルグッズなどを販売。
[電話] | 0838-25-6447 |
---|---|
[住所] | 山口県萩市堀内355 |
[料金] | 520円※特別展開催中は特別料金になることがあります |
[時間] | 9~17時(入館は16時30分まで) |
[休み] | 1月、2月及び3月の第2週目までの水曜、 1月第4水~金曜の3日間、6月第2水~金曜の3日間、 12月30日〜1月1日 |
9. 萩城跡・指月公園
関ケ原以後に移り住んだ毛利家の居城跡

萩城は指月山麓の平城と山頂の山城を
あわせた平山城だった
関ヶ原の戦い後、毛利輝元が慶長9年(1604)から慶長13年(1608)にかけて築城した居城の跡で国指定史跡。旧本丸跡に毛利元就、隆元、輝元、敬親、元徳の五柱を祭神とし初代から12代までの歴代藩主を祀る志都岐山神社が1879年に創建され、境内は指月公園として整備された。園内には石垣と堀の一部、天守跡、梨羽家茶室、万歳橋(明倫館遺構)、東園、花江茶亭などの見どころがある。桜の名所としても知られ、純白の花びらと緑色のガクが特徴的な、萩でしか見ることができないミドリヨシノ(1本)は、山口県の天然記念物に指定されている。原生林におおわれた指月山は国指定天然記念物、天然の望楼である山頂には萩城の詰丸跡が残る。周辺一帯の萩城下町は、2015年7月「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録された。
[電話] | 0838-25-1826(指月公園料金所) |
---|---|
[住所] | 山口県萩市堀内1-1 |
[料金] | 220円(旧厚狭毛利家萩屋敷長屋と共通券) |
[時間] | 8時~18時30分(11~2月は8時30分~16時30分、3月は8時30分~18時) |
[休み] | 無休 |
ゆったりと萩八景遊覧船に
乗って城下町を眺めよう

視点を変えて水上から水の都・萩を望むのも楽しい
萩城跡そばの指月橋を始点に、城の疎水を通り橋本川から水辺の景観を楽しむ、3~11月の期間限定の遊覧船。船頭さんのガイドを聞きながら、2015年7月に世界文化遺産に登録された萩城下町や重要伝統的建造物群保存地区の堀内地区、平安古地区の武家屋敷などを船の上からのんびりと眺める約40分のコース。天気など気象条件がよい日には、海へ出て菊ヶ浜や指月山を海上から眺めることも。
桜の開花時期には「桜観賞コース」を特別運航。遊覧ルートを延長して、橋本川の土手に咲く桜並木を眺めながら航行する。また、夏は船上から箱メガネで日本海をのぞく「日本海鑑賞コース」や「夕陽鑑賞コース」、秋は「桜紅葉鑑賞コース」を運航。四季折々の風景が楽しめる。
[電話] | 0838-21-7708 |
---|---|
[住所] | 山口県萩市堀内122-1 |
[料金] | 1200円 |
[時間] | 受付:9~16時、11月は9時~15時30分 |
[休み] | 12~2月、運航期間中は無休(天候不良の場合は運休) |
江戸時代からの町並みが残る
“重要伝統的建造物群保存地区”が
4カ所も!
武家町 堀内地区

武家屋敷の長屋門や土塀、石垣が続く堀内地区。
今も土塀内には萩特産の夏みかんを垣間見ることができる
毛利家重臣たちの武家屋敷があった地区で、藩政時代の地割がよく残る。永代家老であった旧益田家物見矢倉をはじめ、口羽家住宅主屋・長屋門、問田益田氏旧宅土塀、旧梨羽家書院、藩祖毛利輝元が眠る天樹院墓所、鍵の手状の路地が特徴的な堀内鍵曲(かいまがり)など見どころが多い。萩城跡外堀一帯の散策も楽しめる。
武家町 平安古地区

鍵の手状に折れ曲がった路地に土塀が続く平安古の鍵曲。
CMなどでもよく知られる風情ある眺め
橋本川沿いに重臣たちの下屋敷や中級武家の屋敷が広がっていた地区。旧田中別邸はもとは毛利筑前下屋敷で、その後夏みかん栽培を奨励した小幡高政の住まいであったものを、内閣総理大臣も務めた田中義一が茶室や五松閣などを増築した邸宅。川から水を引き入れた舟入式池泉庭園が残る旧児玉家庭園(平安古かいまがり交流館)、重厚な土塀で構成された平安古鍵曲など、ぜひとも訪れてみたい。
港町 浜崎

松本川河口の港町の風情が残る浜崎地区。
町家や土蔵が立ち並ぶ風景はどこか懐かしさがある
廻船業や水産加工業、味噌・醤油や酒の醸造業など、経済を支える港町として賑わい、江戸時代から昭和初期に建てられた町家が軒を連ねる。藩政期には、海を管轄する代官所が置かれ、藩主の御座船や軍船を格納していた旧萩藩御船倉(国指定史跡)などが残る。昭和初期の典型的な町家の旧山中家住宅と美しい白壁の表屋造の旧山村家住宅は、浜崎町並み交流館として公開され、さまざまな資料の展示やイベントを開催。
宿場町 佐々並市

保存地区の中心を貫く萩往還沿いには、幕末から
近代にかけて建てられた石州赤瓦葺きの主屋が立ち並ぶ
佐々並市は江戸時代、萩~三田尻(防府市)間53kmを結ぶ萩往還の宿場町であり、藩主が滞在する御茶屋や人馬の取次をする目代所などが置かれたところ。公開されている旧小林家住宅(萩往還おもてなし茶屋)では、喫茶や地場産品の販売を行っている。赤瓦の町並みに、水田や棚田の石垣、佐々並川や山々が美しく映える。
[電話] | 0838-25-3238(萩市文化財保護課) |
---|
旧山中家住宅、旧山村家住宅、旧小林家住宅(萩往還おもてなし茶屋)
[料金] | 無料 |
---|---|
[時間] | 9〜17時 |
[休み] | 水曜 |
重要伝統的建造物群
保存地区ってなに?
歴史的な集落や町並みが保存されたエリアを伝統的建造物群保存地区として市町村が決定し、市町村からの申し出を受け、国にとって価値が高いと文化庁によって判断されたものを特に重要伝統的建造物群保存地区という。
モデルコース 3日目
- 萩バスセンター
-
萩循環まぁーるバス西回りコース(晋作くん)
-
萩博物館前バス停
徒歩
-
散策(堀内伝統的建造物群保存地区など)
-
昼食、散策(平安古伝統的建造物群保存地区など)
-
萩バスセンター
防長バス
-
JR新山口駅
山陽新幹線
-
JR広島駅
東海道・山陽新幹線
- JR東京駅
スーパーはぎ号に
乗った場合
(2020年4月1日~2021年3月31日)
-
東萩駅
または
萩バスセンター
または
萩・明倫センター -
防長バス / 中国ジェイアールバス スーパーはぎ号
-
JR新山口駅
東海道・山陽新幹線
- JR東京駅
※各アクセスや観光情報については、
おでかけの際に事前の確認を
お願い致します。