せとうちパレット

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2021.11.24

  • cruise

せとうち観光型高速クルーザー
「SEA SPICA(シー スピカ)」
次世代バイオディーゼル燃料
「サステオ」を用いた試験運航に
STU48が参加

瀬戸内海の多島美を多くのお客様により快適に、よりぜいたくに楽しんでいただけるよう、島めぐり観光に特化した新しい観光型高速クルーザーとして誕生した「SEA SPICA(シースピカ)」。2020年より運航を開始し、瀬戸内の島々をめぐっています。今回は「SEA SPICA」に次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を使用した試験運航を実施。給油式と試験運航に「SEA SPICA」公式アンバサダーを務めるSTU48が参加しました。

瀬戸内海の船で初のバイオ燃料使用。
環境にやさしい運航を目指して

JR西日本グループおよび瀬戸内海汽船グループが運航する観光型高速クルーザー「SEA SPICA」に、船の燃料である軽油の一部に、「サステオ」を用いた運航試験を実施しました。実際に運航して、燃費やエンジンへの影響などを調べ、安全に安心して使えることを確認する試験です。
少しずつ実用化が進むバイオ燃料ですが、瀬戸内海の船では「SEA SPICA」が初めて利用しました。これを機会に今後、船舶へのバイオ燃料利用の拡大が期待されます。

当日は、STU48から小島 愛子(こじま・あいこ)さんと鈴木 彩夏(すずき・あやか)さんが、重要な任務を携えて参加しました。その様子をごらんください。

バイオ燃料「サステオ」とは?
いま世界で注目の原料、ミドリムシ!

まずはその前に、バイオ燃料「サステオ」ってなに?という疑問が…。
「サステオ」とは、ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料のブランド名で、使用済み食用油と藻の一種であるユーグレナ(和名:ミドリムシ)を原料としています。ユーグレナや、食用油の原料となる植物は成長中に光合成によってCO2を吸収するため、CO2排出量はプラスマイナスゼロ。カーボンニュートラルが大いに期待できる燃料なのです。地球を守りながら観光ができるって素敵ですね。

さてお待ちかね! それでは式典の様子を見てみましょう。

広島港で「SEA SPICA」に「サステオ」を給油。
STU48の二人のトークセッションも。

試験運航は2021年11月12日に広島港で行われました。給油式では、広島県呉市で生まれたユーグレナ社の出雲充社長が、「ここ、広島では、陸での実績はありますが、海への導入試験をゆかりのある瀬戸内海でできるのは感激。これからも、陸・海・空でバイオ燃料を広げていきたい」と挨拶。情熱的にお話しされるのを聞きながら、海を愛するSTU48のお二人も大きくうなずいていました。

「サステオ」の紹介などが行われ、続いてSTU48の二人のトークセッション。Z世代の環境意識についてたずねられたお二人は
小島さん「エコな取り組みは気負いすぎないのがコツかなと思います。例えばおしゃれなエコバックなどを持ち歩けば、気軽だし、楽しみながらエコ活動ができると思います」。
鈴木さん「海洋ゴミが気になっています。以前、ゴミ拾い活動をしたときに、想像以上のゴミの量に驚きました。対策を続けていかないといけないと思いました」。
これを聞いた司会の方が、「気軽さって大切。サステオはエンジンなど機械の交換が不要で、そのまま気軽に使えるんです! また、原料は使用済み食用油の再利用ですから、ゴミ削減にも貢献します」と、大いに共感されていました。

いよいよ「サステオ」を「SEA SPICA」に給油します。

給油式でSTU48のお二人は、「サステオ」を船長に渡す重要な役割。「サステオ」が入ったポリタンクはかなり重たそう…。2人で抱えて船長に手渡します。



給油口から「サステオ」がタンクに流れ込んでいきます。

「サステオ」ってすごい!
力強く航行する「SEA SPICA」に感動。

出港の準備は万端! いよいよ乗船です。
ところで、出港と言えば。そう、銅鑼(ドラ)ですね! この役目を任されたのがSTU48 のお二人。「SEA SPICA」の2階デッキで、鈴木さんが銅鑼を持ち、小島さんがバチで叩きます。壮大に鳴り響く銅鑼の音に気持ちも大盛り上がり! さあ、笑顔とともに出港です! 桟橋の人に手を振って見送られながら、「SEA SPICA」が離岸していきます。

強風で波が高いこの日の海。「SEA SPICA」は、波をかき分けパワフルに進んでいきました。



試乗した感想はいかがだったでしょう?
小島さん「乗り心地は普段(軽油)との差を感じないですし、環境にやさしい船に乗っていると思うと誇らしい気持ちになりました。「SEA SPICA」の魅力の一つとしてもっと広めていきたいです」
鈴木さん「捨てられるはずの油やミドリムシの油からつくられたバイオ燃料の力で動いていると思うと感動! こんなにスピードが出るなんて不思議です。実際に体験し、説明を聞けて、とても勉強になりました。ここで得たものを伝えていくことが大切だと感じています」
「SEA SPICA」と「サステオ」の魅力を実感するお二人の、爽やかな笑顔と輝く瞳が印象的でした

これからも「SEA SPICA」とSTU48の活躍にご期待ください!


船舶名称
「SEA SPICA(シー スピカ)」

SPICA(スピカ)は、おとめ座で最も明るい恒星。春の夜に青白く輝き、夜空に春の大曲線を形成する一等星のひとつです。日本では真珠星と呼ばれています。瀬戸内の青い海の上、美しい輝きを放ちながら人を自由で開放的な旅に誘う船。それが瀬⼾内観光型⾼速クルーザーです。

SEA SPICA(シー スピカ)についてくわしくはこちら

INFORMATION

◆SEA SPICA

航路名称
瀬戸内しまたびライン(Setouchi Shimatabi Line)
運航エリア
広島港(宇品)と三原港を結ぶ、とびしま海道・しまなみ海道エリア
船舶所有者
独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)及び株式会社瀬戸内島たびコーポレーション
造船所
瀬戸内クラフト株式会社

「SEA SPICA」は、国民に海や船の楽しさを伝え、海を盛り上げるために、国土交通省や海事関係事業者がすすめる「C to Seaプロジェクト」にせとうちエリアから貢献していきます。
国土交通省「海ココ」

中国運輸局が"瀬戸内"で実施しているC to Seaプロジェクトはこちら
中国運輸局HP(C to Sea中国地方)

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※写真はすべてイメージです。

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